長生きできるようになりました

正論・異論

DSCF0810

長生き出来るようになりました。
男性の平均年齢は81歳、ほとんどのサラリーマンが55歳定年で75歳までには亡くなっていた頃に比べると、多くの方が90歳まで生きられるようになりました。
ただし、定年は60歳で5年延びただけなのに、寿命は15年も延びたので、10年分の生活費が余計に必要になりました。
また、半分近く会社が50歳前後に役職定年制度を導入しているそうで、20年間ヒラ社員で過ごし、なんとか管理者になっても10年でヒラに戻り、残る10年間ヒラとして働くのが普通の光景のようです。
給料も右肩上がりから、40代にピークとなる山型になり、定年ごろ自分は幾ら給料もらえるかも定かではなく、企業年金も自己責任で運用する仕組みに代わっています。
60歳から65歳まで働ける会社も、給料は女子社員初任給程度になるようです。
サラリーマンは団塊世代までが甘受した安泰な職ではなく、なんらかの特別なスキルが無いと40年働き続けるのも難しく、その後の長い老後の資金をどこで作るのかも大きな課題です。
60歳から30年、65歳から25年間の老後がありますが、40代は子供の就学に相当なお金が必要な時期で、50代で役職定年では、なかなか老後の資金として貯金する余裕はありません。
頼みの退職金も学資・住宅・車のローンが残っている場合は返済を優先すべきでしょう。夢の車を買うのは、また夢にしましょう。

老後二人世帯の平均的な家計は、収入は年金が20万円、資産運用その他で3万円加えた23万円、対して平均支出額は27万円で年間赤字40万円。こんな赤字額が平均的な数字のようです。
90歳までの30年X40万円=1200万円不足ですが、物価上昇を加味すると、60歳時点で1700万円残したいところです。

不足分を75歳まで月7万円バイトで補填すると、84万円X15年=1260万円、月10万円稼げれば120万円X15年=1800万円でセーフ

また、65歳まで粘って働ければ、25年X40万円=1000万円、同じく物価上昇を加味し1400万円欲しいところです。
75歳まで月9万円バイトすると、10年では1080万円、月12万円稼げれば、、10年で1440万円でセーフ。
計算上はセーフでも、65歳まで定年延長した方が新たに10年間働ける職を見つけるのは相当ハードルが高いと思います。

会社を退職してから15年間、月に10万円お金を稼げるスキルがあれば、60歳で貯金が無くてもあまり老後を心配する必要は無い事になります。
この稼げるスキルを獲得するのに10年かかるとすると50歳からの手習い、長期展望に基づく準備が必要です。
子供さんの大学入試に合わせ、会社で必要なスキルを磨くのはもちろん、60歳から15年間稼げるプラスアルファーのスキル獲得の勉強。大きな病気をしない適度な運動と節塩、節酒も大事です。
勿論、スキル獲得に高額な投資をするべきではありません、公的な補助のある訓や機会を利用すべきです。

« »

コメントを残す